ごみ処理問題で村長と懇談  

27日(水)、佐那河内村長にごみ処理について申し入れ、懇談を行いました。

日本共産党佐那河内支部の支部長で元村議の松長英視さん、自然保護や生ゴミの堆肥化などに取り組んでいる松長禮子さんとともに、私も地元議員として参加しました。

佐那河内村では、出直し村長選挙の結果、大型ごみ処理施設の建設計画が白紙撤回され、新村長が公約していた生ゴミの収集が4月から始まりました。

生ゴミの収集については、今まではコンポストなどで自家処理をしている家庭がほとんどでしたが、村が収集を始めたことで、自家処理していた家庭まで生ゴミを出すようになったりと、燃やすゴミが増える傾向にあります。

33分別でゴミを減らす努力をしてきたことに逆行することがないよう、生ゴミの収集について、自家処理できる家庭は今まで通り続けてもらうよう改めて周知してはどうかと提案しました。

生ゴミを堆肥化するなど、燃やさずに有効利用して村起こしに役立ててはどうかという話も出ました。

村長は、議会から提案があった生ゴミ処理方法を取り入れることも考えていること、自家処理ができる家庭は今まで通り続けてほしいことを周知していくことなど、改善を約束しました。

当選当初から、村長は、ごみ処理の広域処理の協議会に参加する意向を表明していますが、村民からは、ごみ処理の広域行政に参加すれば、結局処理費が増えることにならないか、分別収集の取り組みが後退するのではないか等、心配する声も上がっています。

ゴミ処理のための広域行政への参加は、大型焼却炉などの莫大な建設費と処理維持費の負担が大きくなり、自治体財政を圧迫すること、一部事務組合設立で、小規模自治体の声=住民の声が反映されなくなるなど、問題があることを指摘し、参加しないよう要請しました。

この件について、村長は、村民の意見をよく聞いて結論を出すとのことでした。

申し入れの懇談のなかで、中断していたゴミ分別推進委員会を近々再開することも確認できました。

ゴミ処理について、村民から出されていた疑問や意見を率直に伝え、村長や担当責任者の考えもお聞きし、色々意見交換できたことは収穫でした。

これからも、住民と行政が力を合わせて、環境にやさしいごみ処理のあり方を探求できるよう、また、「ゴミを宝」に、村起こしに使うことも考えていきたいと思います。