戦争を語り継ぐ会に参加して 

20170715戦争を語り継ぐ会15日(土)、治安維持法国賠同盟の戦争を語り継ぐ会に参加しました。
今年は、14歳で海軍特別年少兵として海軍に入隊した湯浅良幸氏のお話でした。
湯浅氏は、入隊して終戦で除隊されるまでの1年3ヶ月、殴られなかった日は1日もなかった、何も悪いことをしていなくても、様々な理由をつけて殴られた。間違った方向で教育をされ、暴力で支配されると人間性が破壊されてしまう。
敗戦で海軍が解散となった際、自分たちはわずかな退職金と食料を持たされ放り出されたが、上官は、残った食料や重油などを持ち帰ったそうです。
軍隊がいかに理不尽な組織だったか、湯浅氏の話を聞いてあらためて考えさせられました。

 

現職教員の井内氏からは、道徳の教科化の問題が語られました。
このなかで、道徳の教科書が戦前の「修身」の教科書がよく似ている(修身を参考につくられている)ことに驚きました。
かつて、修身はすべての教科の上に君臨する教科だったように、道徳もすべての教科の上に君臨するようになるのか?井内氏の語る内容に、今の学校教育がここまで右傾化しているのか、こうした教育を受けてどんな人が育つのか、末恐ろしい気持ちになりました。
道徳が教科として成績評価の対象となれば、道徳を学ぶことが、こどもたちに「人には建前と本音がある」ということを学ばせることになってしまうのではないかと思ってしまいました。