戦争体験者から共感と期待の声

 6月16日、地元、佐那河内村を回っていてお会いした83歳の男性は、県議補欠選挙中に配布していた日本共産党のビラを大事に折りたたんで保管されていました。
「おまはんらが来てくれるんを待っていた。今の安倍さんの政治は戦争へ向かっとるようで、心配じゃ。二度と戦争する国にしたらあかん。(県議補欠)選挙で集団的自衛権の問題を言っていたのは共産党の山田さんだけ。昨日の選挙は、戦争は絶対にあかんの気持ちをこめて、山田さんに入れたんでよ。惜しかったなあ。」と議席を逃したことを残念がっていました。
 男性は、9人兄弟の6番目。16歳のとき、父親から「お国の役に立ってこい」と、わけもわからず軍隊に志願させられたそうです。入隊してからは、「お前らは何の役にも立たん米くい虫じゃ。お国のために死ぬことがお前らの道。『使える』人間に鍛え直してやる。」と上官から殴る蹴るのひどい扱いを受け、最後は特攻隊に志願させられた。
戦闘機に乗り込み、敬礼する先輩たちの白いスカーフが風になびいていた光景が今でも目に浮かぶ。もう二度とこの先輩たちと生きて会うことはないと思うと涙が止まらなかった。
あの時代、国は秘密法をつくり、国民から情報を隠し、抵抗するものを弾圧して戦争を起こした。親や先生が子に「死んで来い」というような社会にしてしまった。どこに子供が死んで喜ぶ親がおるか。母親は陰で泣いておった。戦争が終わって、もう二度とあんな世の中に戻ることはないと思っていたのに、今の政治を見ていると、また、あの時代に逆戻りさせられるようで恐ろしい。この動きを止めようと頑張っているのは共産党だけ。わしの話が役に立つんだったらなんぼでも使うて、(戦争する国づくりを)止めてくれ!」と激励されました。
 県議補欠選挙で日本共産党の山田豊候補の得票、11,180票に込められた有権者の熱い想いを肌身に感じた話でした。