第54回徳島県母親大会に参加しました

  第54回徳島県母親大会がとくぎんトモニプラザで開催されました。
 私は都合で午後からの参加となりましたが、「こだぬき」 の迫力満点の和太鼓演奏で始まった全大会は圧巻でした。
 記念講演「米軍への『思いやり予算』ってなぁに?」では、講師のリラン・バクレー氏のユーモアあふれる話ぶりに会場は沸きに沸きました。
バクレー氏にとっては、日本はパラダイス。とても安全で平和で、どこに行っても親切、丁寧な対応をしてくれる。
日本の医療制度はすばらしい、・・・。日本とアメリカを行き来して自らの体験で実感したことを率直に語るバクレー氏の話は説得力があります。
 アメリカ人の食生活はトウモロコシに支配されている。トウモロコシの化学肥料は天然ガスからつくられる。
その天然ガスを得るために、アメリカは世界中に軍隊を派遣している。日本がTPPに参加すれば、このアメリカの餌食になってしまう。日本の食生活、医療制度、すべてが破壊され、アメリカの現実が日本の現実になる。絶対にTPPを推進させてはいけないというバクレー氏の話に参加者一同うなずくばかりです。
 1898年、スペインとの戦争以降、アメリカの軍事肥大化が始まった。それから100年余り、アメリカは戦争に明け暮れている。第2次大戦が終わったのに、1946年以来、80もの国を攻撃してきたのがアメリカで、737もの基地がアメリカ国外に存在し、実に10万人以上のアメリカ国民が海外の戦争で亡くなっている。国家予算の6割が軍事費に費やされている・・・とバクレー氏の語るアメリカの現実は、今、安倍政権が推し進めようとしている「海外で戦争する国」づくりがどこに向かうのかを示しています。
 「米軍はアメリカ資本の暴力団員」「日本に米軍基地を置いていることは、自分の家に暴力団員を住まわせていることと同じだ」という彼の言葉に、ちょっと言い過ぎでは?と思いながらも、所詮、戦争は「殺し」「殺される」こと、軍隊の本質だ。米軍基地を国内いたるところに置いている日本の現実をズバリ言い表していると納得しました。
 その米軍に日本が出している「思いやり予算」が年間6500万円。これでどれだけのことができるのか。215もの新しい小学校を毎年建てられる、23万人のホームヘルパーが雇える、・・・。
日本は、今、国民の暮らし優先か、戦時経済に行くのか、この2つの道の岐路に立っている。今、自分たちにできることは何か、真剣に考え、行動を起こそう、というバクレー氏の訴えは、参加者の胸に響き、講演終了後も拍手が鳴りやみませんでした。 
バクレー氏は、現在、ドキュメンタリー映画「ザ・思いやり予算」を制作中とのことです。早く観たいですね。
 
 全大会終了後、会場から徳島駅前まで、安倍内閣の「戦争する国」づくりNO!のデモ行進を行いました。
迫力あるコールと、オレンジ色のミニプラカードは沿道の注目を集め、母親たちの平和への叫びをしっかりとアピールすることができたと思います。