県議会を傍聴

 今日は県議会最終日。市民団体などから出されている請願や意見書の採択もあるので、傍聴に行ってきました。  各委員会からの議案や請願・意見書の採択をめぐって、質疑、討論が行われましたが、 傍聴者はマスコミ関係者以外、私も含めてわずか3人。ちょっと寂しい気がしました。
 日本共産党の達田良子議員、古田美知代議員の堂々たる討論はさすがでしたが、傍聴者には事前に議案も配布されず、案件についての説明もほとんどないので、質疑や討論がなされないものについては、何が決められていっているのかよくわからないというのが正直な感想です。
 びっくりしたのは、集団的自衛権行使容認の閣議決定に対して撤回を求める意見書に、森本尚樹議員が採択賛成の討論を行ったことです。彼自身、「共産系の市民団体から出された意見書に賛成するなど、18年間の議員活動のなかで初めてのこと。これが最初で最後だと思う。」と言っていました。
 森本県議は、護憲派ではありません。衆参とも憲法改正派が圧倒的多数を占める今、真正面から憲法改正に取り組む絶好のチャンスを活かさず、解釈改憲の閣議決定で乗り切ろうとしている安倍内閣のやり方に異を唱える趣旨からのようです。国民的議論を起こして理解を得て正面から憲法を改正するべき、国民にもしっかりと覚悟をしてもらうこと抜きに進んではいけないと訴えていました。
 結局反対多数でこの意見書は採択されませんでしたが、安倍政権の憲法をないがしろにする暴挙が、この徳島でも改憲派勢力をも敵にまわし、安倍政権への包囲網を広げていることを実感した場面でした。