第15回農民運動徳島県連合会総会での挨拶

 ただいまご紹介いただいた、日本共産党徳島県委員会の上村恭子です。
 徳島県委員会を代表して、みなさんに心から連帯の挨拶を申しあげます。
 農民運動徳島県連合会第15回総会の開催、おめでとうございます。
みなさんが、厳しい情勢のなかで、安全・安心な農産物を消費者に提供する活動にご尽力されていること、また、地域農業を守る運動の先頭に立たれていることに心から敬意を表します。
 今、安倍内閣の経済活性化政策としてすすめられている、「アベノミクス」の影響による円安は、燃料代の高騰など、ただでさえ厳しい経営状況のなかで、苦労されている農林水産業従事者にさらに深刻な打撃を与えています。私の地元、佐那河内村のイチゴ農家の方からも、「ハウスの暖房に遣う燃料代が高騰して、つくっても、つくっても赤字。もうこれ以上続けられないと思いながらも、これしか能がないけん、続けざるをえん。税金の申告をしに行ったら、これからどうやって生活していくのか?と逆に心配された。」と言われていました。また、吉野川市の米農家の方は、息子が農業を継ぎたいと言ったが、「もう農業では食べていけん。」と公務員になることをすすめたと言われていました。私の舅、姑もしいたけやすだちなどを栽培している専業農家ですが、働きづめに働いても、わずかしか収益がない、ハウスの空調などにつぎ込んだ経費の借金を返すために働き続けている。そういう状況です。
 農業は、私たちの食を支える、つまり、いのちと直結した産業です。安全・安心な国産の農産物を食べたい、国の食糧自給率を高めてほしい。これはすべての国民の共通した願いです。この食糧を生産する農家が食べていけない、後継者を育てられないといった状況にあることは、まさに国の存亡の危機です。国民上げて、いのちを支える農業を守れと声を上げるときだと思います。
 それなのに、安倍内閣のTPP交渉への参加、来年予定されている消費税増税。こんな悪政、もう許せません。
 日本共産党は、この悪政に、正面から立ち向かい、みなさんの運動とともにこの悪政、打ち破る闘いの先頭に立って闘います。
 7月に行われる参議院選挙、どうしても負けられません。私、徳島選挙区の予定候補として、この闘いの先頭に立つ決意です。どうか、ご支援よろしくお願いします。
 最後に、この総会が、みなさんの要求実現、地域農業を守るたたかいへの決起の場となることを願って、挨拶といたします。ありがとうございました。