委員会報告 文教厚生委員会(教育委員会)

晩秋の文化の森

今日は、文教厚生委員会(付託委員会)の2日目。教育委員会でした。

私は、「文化の森」の県立図書館、美術館、博物館について質問しました。
「文化の森」は、1990年に開設され、図書館の蔵書数が中四国でトップクラスをほこるなど、県民の文化の砦として注目されていました。
ところが、飯泉知事が就任(2003年)してからは、年間1億円確保されていた図書館の資料購入費は2分の1以下に、美術館の展示事業費も、23,000千円台~13,000千円台と全国最下位クラス、博物館に至っては、29,880千円→6,746千円、以後は、資料購入費予算ゼロの年の方が多い状況で、総合博物館として開館以来27年間、常設展示の更新がないという全国的にも珍しい状況です。
博物館の常設展示については、開館当初からリニューアルプランがつくられ、何度も予算申請していましたが、一度も実現しないままです。
とくしま記念オーケストラ事業に7年間で10億円も注ぎ込んできたことと比べるとあまりにも偏った文化行政と言わざるを得ません。
私は、「文化の森」は、新未来とくしま「創造」行動計画の重点戦略にも位置づけられているのだから、予算もそれにふさわしい処遇をすべきだと質しました。また、博物館の常設展示の更新計画についても尋ねましたが、「検討を重ねてまいります」と繰り返すのみでした。
また、とくしま記念オーケストラ事業が今年度で終了した後の名西高校の音楽指導(アウトリーチ)についてはどうするのかと尋ねましたが、予算も含め検討するとのことでした。

この他、教員の勤務実態調査について、来年度からの道徳の教科化や小学校での英語授業開始への対応、主権者教育について取り上げました。

県が実施した教員の勤務実態調査結果と勤務改善の取り組みについては、先に岡委員が取り上げました。この問題については、中教審も調査・検討中です。岡委員は、教員の負担が軽減され、子ども達に向き合える時間が増えるよう、本来の教員の仕事ができるように改善をと求めていましたが、この点は全く同感です。

長尾委員からは、夜間中学設置の取り組みについての質問がありました。国が全都道府県に最低1校は夜間中学を開設するとして設置法を策定したものの、四国ではまだ一校も開設されていない、徳島も協議会での検討止まり。早く開設に向けて取り組むべきだと迫っていましたが、県の答弁は、やっぱり「検討を重ねて参ります」。

徳島県教職員団体連合会から提出された「国の教育政策における財政的支援について」の意見書は、全会一致で採択されました。