記念オケ疑惑の真相解明を求め、県民有志が会を結成

8日朝、「明らかにする会」のみなさんが、日本共産党県議団の控室に来られ、要望書を提出。「2月議会でしっかり追及を!」と激励されました。

とくしま国民文化祭記念管弦楽団(とくしま記念オーケストラ)事業をめぐる疑惑の全容解明を求めて、「記念オーケストラ疑惑の真相を明らかにする会(略称:明らかにする会)」が7日夜、結成されました。

結成総会には、50名を超える県民が集まりました。

代表委員としてあいさつに立った井上尚さんは、「知事と旧知の仲の元代表をもうけさせるために私たちの血税を湯水のように使ったのなら、知事としての資格が問われる」事態だとして、疑惑の全容を明らかにしないままの幕引きは許さない、県民の力で真相を明らかにさせるために行動しようと呼びかけました。

日本共産党県議団を代表して山田豊県議団長が、記念オケ問題の概要を報告しました。山田県議団長は、昨年の6月議会で自民党会派の代表質問で述べた「特定の人物に特権的な待遇を与える不公正」「突出した予算をつぎ込む不公平」「説明責任を果たさない不透明」という言葉が端的にこの疑惑の本質を突いていると紹介し、「森友・加計学園問題と根は同じ、まさに県政の私物化だ。私たち県議団もみなさんと共同して疑惑解明に力を尽くします」と締めくくりました。

参加者からは、県議会での追及はどうなっているのかとの質問も出され、私から「最大会派の自民党が、知事が今年度で事業を終えると宣言したことでよしとして、これ以上の追及はせず幕引きをはかろうとしている。知事の川岸氏との会食についての虚偽答弁が明らかになった際も、臨時議会を開催して追及をすべきだと申し入れたが、日本共産党以外の会派の賛同が得られなかったとして拒まれた。今のままでは2月議会で追及するのは日本共産党だけとなり、疑惑の全容解明がされないまま終わる可能性が高い。県民のみなさんの世論が頼りです。」と答えました。

結成総会では、代表委員と事務局を選出。規約や特別決議の採択、行動提起が行われ、翌日の8日は、早速、知事と議長に要望書を提出。県議会のすべての会派を訪問し、要望を伝えました。

要望書は、①元代表へ渡った事業費の全容、②音楽プロダクションからの見積書・請求書の公開と第三者による検証、③元代表の「特別扱い」の実態、知事との関係、④元代表との会食についての知事の虚偽答弁について、⑤事業のためのプール金(基金)の実態、などの全容解明を求めるものとなっています。

「明らかにする会」では、今後、議会の傍聴、県民へのアンケートやシンポジウムの開催などを予定しています。

県政をチェックする議会の真価が県民から問われています。私たちも心して2月議会に臨まなければと決意を新たにしているところです。