9月議会開会 知事は記念オケ疑惑に一言も触れず

13日、9月議会が開会しました。

災害対応を中心に24議案、補正予算総額約103億円が提案されました。

知事は、とくしま記念オーケストラ事業の実質的なプール金となっていた「文化立県とくしま推進基金」の廃止と推進会議の解散、「スポーツ王国とくしま推進基金」の廃止と同推進会議の解散を相次いで行ったばかりですが、所信でこの件について全く触れなかったことに違和感を感じました。

議会開会前、党県議団に記念オケ疑惑の解明を求める要望書を提出する「明らかにする会」のみなさん

党県議団は、記念オケ事業を丸投げしていた公益財団法人の文化振興財団が、会計ルールに違反して記念オケ事業の追加、増額を行っていた問題を6月議会の一般質問で取り上げましたが、今議会の総務委員会(事前)で、文化振興財団の運営改善について説明があったようです。

記念オケ事業に関して財団の運営が問題になったから「ルールを厳しくしました。これで良しとしてください」としたいのでしょうが、問題は、なぜルールを破るようなことになったのか、その原因です。

なぜ森友学園への国有地売却で8億円もの法外な値引きがされたのか、今治市への獣医学部新設がなぜ加計学園ありきで決まったのか、安倍首相や首相夫人の関与が疑われているのに、その肝腎な問題にはまともに答えずに、部下に責任を押しつけてやり過ごし、文書改ざんが明らかになると文書保存のルールを新たにつくる・・・国の「モリ・カケ」問題への対応とよく似ているなあと思いました。

 

本会議開会前、「記念オーケストラ疑惑の真相を明らかにする会」のみなさんから、疑惑に関して行った県民アンケートの結果の概要と、県政のチェック役としての議会の役割をしっかりと果たして欲しいとの要望書を受け取りました。「明らかにする会」は、11日には知事に、13日の開会前には、議長とすべての会派を回り、同様の要請を行いました。

今議会は、残念ながら日本共産党は本会議での一般質問ができません。記念オケ事業について質問ができる総務委員会からもはずされましたが、文書質問や委員外質問(15分)など、様々な方法で疑惑解明の取り組みをすすめていこうと県議団で話し合いました。