ちょうど一年前、徳島市を含む7市町村がつくる協議会で、佐那河内村が大型ごみ焼却炉と一般廃棄物中間処理施設の建設候補地として決定したということが発覚し、村は大混乱。
村長が、村民にはもちろん、議会にも秘密裏にことをすすめようとしていたことは、多くの村民の怒りを買い、議会の反発を招きました。(しかも、昨年の7月の村長選前に、すでに候補地として決まっていたのに、このことを隠したまま当選していたことが、関係者の話から明らかとなっています)
白紙撤回を求める会と明確に反対を打ち出した(建設候補地の)地元住民の会が結成され、全村を巻き込んだ住民運動に発展。議会を動かし、4月の村議会議員選挙も反対派が過半数。
膠着状態のまま推移し、あくまで計画を推し進めようとした前村長が、追い詰められた末、自ら辞職し、今回の出直し村長選となったわけです。
前村長は、「建設を受け入れれば、徳島市に救急への協力が得られると確信している」「最新鋭の焼却炉で安全。健康被害もない」「18億で若者が安心して子育てできる村づくりをすすめる」と言うけれど・・・。
出陣式で挨拶に立った徳島市長は、ごみ処理建設と救急体制(の協力)は「バーターではない」と明言しました。
西日本一の規模の大型ゴミ焼却炉による環境汚染は必至で、健康被害を恐れる若者は村から出て行く、古民家再生などで移住を考えていた若者は、他の自治体へ。農業も大きな影響を受けることは容易に想像がつきます。(論田や国府のごみ焼却炉とは規模が違います)村にとっての損失は18億どころではありません。
対するいわきよしじ氏は、計画は白紙撤回し、村民と議会とよく話し合うことを公約しています。(現在の村民世論は、建設を許さないことは明白ですから、白紙撤回ということは、事実上、建設を認めないということです)
議会制民主主義を守ることは行政として当たり前のことです。
日本共産党は、計画の白紙撤回を公約しているという点を評価し、いわきよしじ氏を自主支援しています。