上村家の墓に参りました。山に散らばっていた古来からのお墓を合祀した墓です。
少なくとも江戸時代初期から(室町時代と思われる墓もあったということですが、確証はないので)続く土着農民だそうで、幼くして亡くなった子どもの墓標もたくさんあります。
この先祖たちは、みな戦争の時代を生きた人々です。義父のお姉さんはⅠ型糖尿病で14歳で亡くなったと聞いています。当時は、第二次世界大戦中で、医療もお国のために戦う兵隊さんが最優先。医者から治療法はないと言われ、家族はお姉さんがなすすべもなく衰弱して亡くなるのを見ていることしかできなかったそうです。
当時、欧米ではすでにインシュリン注射によるⅠ型糖尿病の治療が始まっていましたが、戦争中の日本ではそんな情報も入っていなかったのでしょうか。
ここに来て手を合わせる度に思い出す話です。