私が子供の頃、クリスマスイブは特別な日でした。
両親がクリスチャンだったので、クリスマスイブには、決まってよそ行きの服を着せてもらい、スエーデン人宣教師の家で開かれるミサに連れて行ってもらいました。
讃美歌を歌い、プレゼント交換をするささやかな集いでしたが、当時はまだ珍しかったクリスマスツリーやほの暗い室内にきらめくキャンドルを囲んで食べる手料理など、子供心にもわくわくする楽しい夜でした。
自分の子供たちが成人した今は、クリスマスイブも「普通の日」になってしまいましたが、街の飾りつけやラジオから流れるクリスマスソングを耳にして、ふと、遠い昔の思い出がよみがえりました。