南相馬市を訪ねて

 今日は、南相馬市の相双民商や震災当時から親交のある方のお宅を訪ねた後、日本共産党の市議会議員、荒木さんのご案内で、原町の北萱浜地区を訪問しました。
 ここは、大津波の被害で50人を越える犠牲者が出た地域です。徳島から送ったお米を届けながら、お話しをお聞きしました。
「家族3人を亡くしました」「かあちゃんがおらんようになった」など、つらい話もお聞きしました。
中には、震災後、時間を見つけては、四国の遍路参りに行っているという方もおられました。
 津波で家族の写真もなにもかも失ったけれど、親戚や友人宅に贈っていた写真をコピーさせてもらって家族のアルバムを再現したと見せていただいたお宅もありました。
戦前の写真を見ながら、戦争体験もお聞きしましたが、「戦争は絶対いかん。今の安倍さんはあかん!」と強い口調で言われていたことは印象的でした。

 初対面の私たちを受け入れて話をしていただいたことに感謝しながら、ホテルに戻りました。
 写真は、訪問先のお宅で見せていただいた地元紙の記事です。今年5月、修復した稲荷神社で行われた北萱浜地区の伝統神楽、天狗舞の奉納です。ここまで、4年の歳月がかかったそうです。
 行き帰りに車中から見た風景を一つ。
ここはかつて田園地帯でしたが、津波による塩害で耕作できなくなりました。今は、工業用地として開発中とのことです。