新・県立海部病院が完成      記念式典・内覧会に行ってきました

17861662_619181488287148_1654020506269244884_n[1]新・県立海部病院完成記念式典に出席し、その後の内覧会で新病院を見学させていただきました。

新・海部病院は、南海トラフ巨大地震による津波被害への抜本的対策として、旧・海部病院裏の山を切り開き、高台を造成して移転改築するという大がかりな工事を経て完成しました。

20170415海部病院ヘリポート
病院屋上の広いヘリポート

110床の小規模病院ながら、先端災害医療の拠点として、2つのヘリポートを備え、災害時の野戦病化も想定し、救急治療室や病室以外の部屋や廊下にも、いたるところに酸素と吸引の配管が整備されていたのには驚きました。
地域医療を支える総合診療医育成の病院として、研修医や医学生の宿泊施設も備えられています。
内科・外科・整形・産婦人科・小児科・脳神経外科・耳鼻咽喉科と診療科も多岐にわたり、2つの手術室、CT、MRIと、重装備の病院で、総額60億円。

しかし、常勤医師はたった4人!非常勤、パートを含め、大学病院や他の公的病院から派遣される医師を加えた約40名の医師体制で回しているとのことでした。
立派な器に釣り合わない医師不足の深刻さを改めて実感しました。

また、山腹を削り取るという大がかりな土木工事を行ったため、風の流れが変わったのか、昨年の台風で近隣の住宅の屋根が損壊したとの相談もありました。この問題への対応も残された課題です。

20170415海部病院屋上ヘリポートからのながめ
病院屋上のヘリポートからの眺望

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