原発ゼロ徳島連絡会、日本科学者会議徳島支部、原水爆禁止徳島県協議会の3団体の共催で、「核兵器・原発と放射線被ばく-人類の未来に向けて-」と題した講演会がありました。
原水爆禁止日本協議会代表理理事の沢田昭二名古屋大学名誉教授が講師でした。
2010年のNPT再検討会議で議長提案された核兵器禁止条約交渉へのロードマップは、核兵器保有国の反対で採択されなかったのですが、核兵器の非人道性を指摘し、核兵器を二度と使用しないことを求めた共同声明への賛同が広がる中、2015年のNPT再検討会議は核兵器禁止条約交渉に踏み出す画期的な場となり得るということでした。このチャンスをものにできるよう、核廃絶署名をもっと広げるなど、世論と運動を盛り上げていかなくてはいけないと思いました。
放射線影響の研究について、国際放射線防護委員会などは、内部被爆を軽視する傾向が主流で、日本の関係者もこの流れを汲んでいるということ、福島原発事故による放射線被害についても内部被爆についてはほとんど考慮されていないという話を聞き、これは大変なことだと改めて感じました。
(沢田氏の放射線内部被爆についての考察は、データを示しながら丁寧に説明されたので、専門外の私にもわかりやすく、納得のいくものでした。)
人類の手で制御できない「核」に手を出してしまった現代人。核兵器も原発も一刻も早くこの地球上からなくさなくてはいけない、これは私たち人類に課せられた共通の課題だと確信した講演会でした。