疑惑の幕終いは許さない!  記念オケ問題で委員外質問を行いました

27日、総務委員会で委員外質問を行いました。

党県議団は、今議会、総務委員会からはずされましたが、記念オケ事業の疑惑について追及できるのは総務委員会だけなので、委員会に所属していない議員が行える「委員外質問」を行ったわけです。(委員会では、議員の質問と理事者の答弁の合計で40分まで質問できますが、委員外の場合は、15分のみです。)

「徳島版『モリカケ』疑惑」と言われる「とくしま記念オーケストラ」事業にまつわる疑惑について、6月議会では、事業を担っていた公益財団法人文化振興財団の運営の異常さが問題となりました。

財団の会計処理規程では、年度途中で事業が追加されたり、事業費が増額する場合には、理事会の承認を得ることになっているのに、記念オケ事業については、そうした手続きを経ることなく、毎年度事業を追加し、事業費を増額させていったことが、党県議団の調査で明らかとなりました。その結果、記念オケ事業が始まった2011年当初は年間2,000万円程度だった事業が、2016年には3億円を超えるような巨額の県費を注ぎ込む事業となったわけです。

今議会の総務委員会に、財団から、事業予算が年度当初より膨らむ場合の対応等、運営上の規定を明確にする等の「事務改善」を行うとの報告があったことについて、質問しました。

知事は、記念オケ疑惑についての説明責任を果たさないまま、今年2月で事業を中止しました。問題は、なぜ、どのような経緯で異常な運営を行うようになったのかです。その検証は行ったのか、と問いましたが、理事者からの答弁は、相変わらずはぐらかし、聞いていないことを長々と述べ、15分の質問時間を終わらそうとする意図がありありと見えたので、抗議しました。最後に、「県の政策参与を務めた川岸氏が県の政策参与を辞めた後、財団の事実上の『政策参与』として事業に関わり、思うままに運営した結果ではないか」と意見を述べて終わりました。

6月議会で、財団の異常な運営を問題にして、その責任を厳しく追及した自民党は、事前委員会でこの提案を受け入れ、「良し」としたようで、記念オケ事業に関しては一言もありませんでした。

 

今議会、記念オケ事業については、代表質問でも一般質問でも全く取り上げられませんでした。(党県議団は、今議会、本会議質問はありません)疑惑の幕終いをはかる知事と歩調を合わせるように、このまま蓋をしようということでしょうか。地元紙も「ゆゆしき事態」だと書きましたが、全く同感です。

記念オケ事業を一手に担った音楽プロダクションのアンサンブルセシリアとその元代表の川岸美奈子氏の法人税脱税事件で明るみに出た疑惑。知事の県政の私物化、お友だち優遇、安倍首相の国政私物化問題「モリカケ」疑惑とよく似た構図で、「徳島版『モリカケ』疑惑」と呼ばれているこの事件、県民は、真相を明らかにすることを求めています。

疑惑の幕終いは許しません!

 

 

夕方、「記念オーケストラ事業の真相を明らかにする会」のみなさんとともに県庁前に立ち、総務委員会でのやりとりを報告し、党県議団としてこれからも疑惑の真相究明に力を尽くすことを宣言しました。