台風12号、続く11号の豪雨による災害は、深刻な被害をもたらしました。私も遅まきながら、8月18日、那賀町鷲敷地区に被災地支援のボランティアに行ってきました。
鷲敷地区では319棟が床上、135棟が床下浸水しました。佐那河内村から来る途中、土砂崩れで県道が通行止めになっている箇所があり、迂回路を通って来ましたが、道路脇の1メートルほどの高さの金網に流木や芦が絡んでいて、こんな高さまで水が来たのかと驚きました。鷲敷地区に入ると道路の両脇に家具や家電が運び出されていて、いよいよ被災地域に入ったと実感しました。
新居町議の案内でボランティアセンターへ。センターには、鳥取や東京からも大型バスを連ねて大勢の方が来ていました。
ピンクのTシャツを着て、赤い長靴を履いているのが私です。
センターには道具がなんでもそろっています。グループリーダーを決め、作業に応じて道具を選び、貸し出しの手続きをしたら出発です。私たちが行ったお宅は以前にも浸水したことがあり、20年前に土地をかさ上げして建て替えたそうです。床上50㎝以上の浸水で、床下に泥がたまり、壁土がはがれていました。被災して1週間、床下の泥を掻き出し、乾燥させるために扇風機を回し続けているとのことでした。私は床下の角に乾燥して固まっている泥を掻き出し、ほうきで掃いてきれいにしました。他の女性陣は、壁土をきれいに落とす仕事。これをしておかないと大工さんに腰板を張る作業を頼めないそうです。男性陣は、ソファなど大きな家具を庭に運び出して乾燥させたり、離れの泥の掻き出しや掃除をしていました。
朝のうちは晴れていたのに、急に雨が降ってきて、あわてて家具を運び込むなど、思うように作業ははかどりません。
ここのお宅は、ご夫婦お二人で1週間片付けに追われ、お盆どころでない、まだ台所も火も使えず、弁当などでしのいでいると疲れ切った様子でした。
結局、この日のうちには作業が終わらず、翌日に残りをということになり、記録用紙に詳細を書いてセンターの担当者に申し送りました。
作業の合間に、子供達がベビーカステラやかき氷をつくって届けてくれ、あたたかい心遣いが嬉しかったですね。
阿南市の加茂谷地区の被害も深刻で、日本共産党も達田県議を先頭に支援に入っています。