9月9日(水)、佐那河内村議会開会日の所信表明で、原村長が辞職を表明しました。
佐那河内村に計画されている大型の焼却炉設置を中心としたごみ処理施設の建設が、村民と議会の反対で進まず、膠着状態となっているため、出直し選挙で村民の意志を問うとのことです。
7市町村が加わった広域でのごみ処理施設建設計画で、県下の50%を超えるゴミを佐那河内村に建設予定の処分場に持ち込み、燃やそうという計画がすすんでいることが発覚したのが昨年の10月末。
村の将来にかかわる一大事を、議会にも村民にも秘密裏に話をすすめてきたことに、村民の憤りはおさまりませんでした。村が開催した説明会でも、怒りの声はおさまらず、計画の「白紙撤回を求める村民の会」、建設候補地の地元では「地元住民の会」が結成され、上八万町や神山町といった近隣の住民も巻き込んで、計画の白紙撤回や中止を求める住民運動が広がっています。
議会も村民の意を受け、計画の白紙撤回を求める意見書を全会一致で採択。4月の村議選挙でも計画の白紙撤回を求める議員が多数を占め、強引に計画を進めようとする村長との膠着状態が続いていました。
こうした状況のなか、徳島市長から12月までの決着を求められた村長が、追い詰められたあげくの辞職、出直し選挙です。
「計画の白紙撤回を求める村民の会」と「ごみ焼却場に反対する地元住民の会」は、合同で対策会議を重ね、村民に広域ごみ処理施設建設計画についての真実を伝える宣伝を連日行いながら、村長選挙に備える準備を進めています。