10月4日、名張毒ぶどう酒事件で無実を訴え続けていた奥西さんが、病死されました。
一度再審決定していながら、取り消され、再度再審を求めてたたかっていた最中の死。
私がこの事件に関心を持ったのは、ずいぶん昔、ジャーナリストの江川昭子氏が書いた本を読んでからです。「徳島ラジオ商事件」などで、「えん罪」というものがあることを知りました。マスコミ報道も真実を伝えているとは限らないこと、警察の捜査についても信用できるとは限らないことも、・・・。
名張ぶどう酒事件についても、証言や物証など、おかしなことが多々あること。私は、事件のことを知れば知るほど、この事件も「えん罪」ではないかと思うようになりました。
遺族の方が本人の無実を信じて、再審請求を引き継ぐことを表明されています。54年前の事件、再審へのたたかいは大変な困難を伴いますが、事件の真相究明と奥西さんの名誉回復を求めるたたかい、応援します。