戦争法廃止、発動は許さない! 9.19徳島行動

講演会で開会のあいさつをする林弁護士
講演会で開会のあいさつをする林弁護士

昨年の9月19日、安倍政権が安保関連法=戦争法を強行してから1年目。
「戦争法は発動させずに廃止を!立憲主義・民主主義を取り戻そう」と全国各地で、宣伝や集会がありました。

徳島は、九条の会徳島が主催して、徳島市内で講演会とパレード、4野党共同宣伝を行いました。

あわ銀ホール5階で開催された講演会には、予想を超える220名超の参加者が詰めかけ、椅子が足りなくなるほどの盛況。
参議院選挙を野党統一候補としてたたかった大西そうさんの姿もありました。

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「私たちは、今、どこにいるのか?」と題して講演する横山良名誉教授

横山良神戸大学名誉教授が、「わたしたちは、今、どこにいるのか?」と題して、昨年の戦争法強行から参議院選挙までを振り返り、市民と野党の共同のたたかいを発展させてこそ、政治革新の展望が開かれることを語りました。

 

横山先生は、「徳島では、勝利こそできなかったが、全国に先駆けて大西そうさんという野党統一候補を誕生させ、相手陣営を激しく追い上げるたたかいができた。全国で32ある1人区すべてで野党統一候補を誕生させ、一緒にたたかうなかでお互いを知り合い、連帯感を強め、最後までたたかえたこと自体が大きな成果だ」と強調しました。
また、オール徳島の12項目の政策合意は、安倍政治に代わる「新しい政治」の姿を示したものだと評価しました。

横山先生は、世界で「近代の逆流現象」が起こっているとして、ハンガリーの右派中道政権の誕生を例に挙げました。ハンガリーでは、個人の人権よりも国家の利益が優先される。これは、まさに自民党の憲法草案と同じ発想。安倍政権の狙う改憲が実現すれば、どういう国になるのかのわかりやすい実例だと述べました。

そして、「安倍政権は、一方では、憲法審査会の自民党の陣容をより安倍首相の考えに忠実なメンバーに変え、民進党を巻き込んで改憲の議論を進めながら、もう一方では、戦争法の発動で(自衛隊が)『殺し殺される』事実をつくり、憲法を空洞化し、改憲に反対する国民があきらめてしまう状況をつくるという2つの側面で改憲を進めていこうとしている。我々の戦争法廃止のたたかいは、抽象的なものではなく、まさに戦争をさせない具体的なたたかいだ」と熱く語りました。

最後に、「私たちは、継がれたバトンをつなげ続けていかなくてはいけない、そのために、『市民革命』をもう一度、私たちがやらなくてはいけない」と締めくくると、参加者から大きな拍手が起こりました。

講演後、雨脚が強まる中、多くの参加者がパレードに参加。「戦争法は今すぐ廃止!」など、元気に声を上げながら、徳島駅前まで行進し、4野党合同の駅前宣伝に合流しました。

徳島駅前では、16時30分~4野党合同の街頭宣伝が行われ、民進党、日本共産党、社会民主党、新社会党の代表が、それぞれ戦争法の廃止、立憲主義・民主主義をとりもどそうと訴えました。

日本共産党を代表してマイクを握った山田豊県議団長は、来るべき衆議院選挙で参議院選挙のような共闘が実現すれば、自公の議席を80も減らせるとした試算を紹介し、これからも4野党が共闘し、市民とを力合わせようと力強く訴えました。

日本共産党を代表し、力強く訴える山田豊県議団長
新社会党を代表してマイクを握る高開さん