衛藤首相補佐官の動画サイトでの発言が問題になっています。
昨年12月26日の安倍晋三首相の靖国神社参拝を、米国政府が「失望した」と表明したことに対し、「むしろ我々の方が『失望』だ。米国は同盟関係の日本をなぜこんなに大事にしないのか。米国はちゃんと中国にものが言えないようになっている。『我々は失望しているんだ』と中国に対する言い訳として言ったに過ぎない。」と批判したのです。しかも、米国を訪問した際、米国首脳に対し、「(首相の参拝時に)できれば賛意を表明してほしいが、無理なら反対はしないでほしい」と伝えたというのだから、あきれます。 日本の首相が靖国神社に参拝することが、世界に対してどんなメッセージを発することなのか、何もわかっていないのですから。
官房長官にしかられて、あわてて動画サイトから削除したそうですが、そんなことで済むはずがありません。
NHK会長や経営委員の問題発言といい、衛藤氏の発言といい、安倍首相に近い公人の問題発言が相次いで起こる背景には、安倍首相自身の歴史観、政治姿勢があります。
「集団的自衛権の行使は憲法を変えずとも可能」「選挙で選ばれた政権の最高責任者である私が責任を持つ」と強弁する安倍首相。
国民の声も聞かず、世界からも孤立して右へ右へと暴走を加速する、こんな内閣には一刻も早く退陣してもらうしかありません。