原水爆禁止世界大会ー広島集会に参加しました。
今年は長崎がメイン大会なので、参加者は約2,000人ということでしたが、国際色豊かで、各国の運動団体の代表のみなさんの挨拶も多く、核廃絶運動が世界に広がってきていることを実感しました。
日本被団協の田中さんが挨拶のなかで述べた、「NPT交渉が暗礁に乗り上げたときには、核廃絶の道をあきらめる気持ちも起こったけれど、これが最後だとの思いでヒバクシャ国際署名に取り組んできた。それが、こんなに早く核兵器禁止条約が採択されることになるとは思わなかった。」との言葉に胸を打たれました。
不幸があって帰られたお父さんの代わりに挨拶に立たれたオーストラリアの方は、オーストラリアの原住民・アボリジニの土地で核爆発実験が行われ、100㎞先まで被害が及んだこと、未だにその影響は消えることなく続いていて、ガンの罹患率が異常に高いことなど、核実験による被爆者がオーストラリアにもいることを告発しました。
日本の政党から唯一、核兵器禁止条約を採択した国連会議に参加した日本共産党の志位委員長が登壇すると、ひときわ大きな拍手と歓声が起こりました。
志位委員長は、今朝の広島での記念式典で挨拶に立った方々がみんな核兵器禁止条約に触れたのに、ただ一人、安倍首相だけが一言も触れず、まるで何もなかったかのような態度だったと述べ、「このような政府は我々の手で変えようではありませんか!」と呼び掛けました。
この他、政党としてメッセージを寄せたのは、自由党の小沢一郎氏、沖縄の風の糸数けいこ氏の2人でした。
青年・学生によるデイスカッションも、国際色豊かでした。
「意見の異なる人とも、語り合い、共通点を見つけて、一致点で共同していくしか道はない」と語っていましたが、各国の若者が、それぞれの国で、平和行進などの行動に取り組んでいることに大きな希望を感じました。
この画期的な情勢を追い風に、核廃絶署名を大きく広げるために、これからもっと頑張ろうと決意して、帰路に着きました。