調べれば調べるほど疑惑が広がる「とくしま記念オーケストラ」問題。
県から事業を委託した文化振興財団の決算と文化立県とくしま推進会議負担金、県委託料の事業実績合計額に7,650万円を超える差額があることが判明したのですが、2月22日の達田議員の一般質問ではまともな答弁がありませんでした。
3月6日、日本共産党県議団は、 川岸氏と知事の「会食」問題、川岸氏の多額のハイヤー代負担など、これまでの質疑でも明確にされなかった問題も含め、以下のような文書質問を行ったので紹介します。(回答は、13日の閉会日に示されます)
平成30年3月6日
徳島県議会議長 木南 征美 殿
徳島県議会議員 達田 良子
質問趣意書
次のことについて、徳島県議会会議規則第65条の規定により、文書質問いたします。
公益財団法人徳島県文化振興財団の決算書類のうち、文化立県とくしま推進会議(以下「推進会議」という。)負担金及び県委託料の事業実績合計額と、決算書類の合計額との間に平成25年度から28年度までで約7,653万円の差額が明らかになりました。
そこで、次の点について答弁を求めます。
1 推進会議負担金、県委託料の差額について
(1)このような差額が出る負担金、委託料の出し方をしたのはいつからですか。
また、誰の判断ですか。
(2)上記の開始以降、推進会議負担金、県委託料の差額の金額をそれぞれ年度別に 明らかにしてください。
(3)推進会議負担金、県委託料の差額を支出した法的根拠は何ですか。
2 差額の使い道について
(1)推進会議負担金、県委託料の差額の使い道を具体的に明らかにしてください。
(2)差額のうち、記念オケ関連とそれ以外の使途の額をそれぞれ明らかにしてくだ さい。
(3)負担金の差額の使途は、「事務経費」と答えているが、「事務経費」は本来財団の 収益的事業や指定管理料で賄われるものです。
推進会議負担金、県委託料の差額の使い道についてそれぞれ具体的に明らかにしてください。
(4)推進会議負担金、県委託料の差額の使途について、「特定事業に割り振れない経費」と答弁されましたが、記念オケ事業以外に、その経費を出している事業は何ですか。ある場合はその事業と支出額を明らかにしてください。
(5)平成25年度から28年度までの4年間で、推進会議負担金、県委託料の差額が約7,653万円あるのに、なぜ議会に報告しなかったのですか。
(6)平成28年度の委託料の差額は、「あわ文化継承・発展に係る業務」として、県と公益財団法人徳島県文化振興財団との間で「委託契約」がされているが、「あわ文化継承・発展に係る業務」とは具体的にどのような業務ですか。
3 ハイヤー代について
(1)ハイヤー代などの交通費は、川岸氏への委託料の中で賄われるべきものです。なぜ財団がその経費を負担するのですか。
(2)ハイヤー代の原資は、国からの助成金や民間団体からの助成金・負担金を充てることができるのですか。
(3)ハイヤー代の原資は、県委託料及び推進会議負担金の差額が充てられているのではありませんか。
4 「会食」について
(1)徳島及び東京などで知事が言う「打ち上げ」とよばれる、川岸氏も参加した集まりは何回あったのですか。
年月日、場所、同行した県職員の参加の有無を具体的に答弁してください。
(2)会食の費用について知事は、「演奏家は招待」、「公費は一銭も出ていない。大所のところの費用は私が出している。」と言われています。それ以外の費用は誰が払ったのですか。