「優生保護法下での強制不妊手術問題について考える議員連盟」の勉強会に参加

10日夜、衆議院会館で開催された「優生保護法下における強制不妊手術問題について考える議員連盟」主催の第5回勉強会に参加しました。

全国各地から参加した約200名の地方議員や関係者のみなさんで会場はほぼ満席でした。

人権尊重をうたった日本国憲法がありながら、1948年~1995年まで存在した優生保護法の下で「不良な子孫の出生を防止する」などを目的として、精神障がいや知的障がいなどがある人に対して、本人の同意なしで不妊手術が強制されてきました。その被害者は約16,000人、徳島県にも391人いると言われています。

私は、長年、看護師として医療現場で働いてきましたが、20年もの間、被害者としてこの問題について訴えてきた方がおられ、国連人権委員会が日本政府に対して救済の勧告が出されていたことを知らなかったことに愕然とした思いです。

昨年、日弁連が動き出し、今年1月に、宮城県の女性が初めて国賠訴訟を起こしたことで、国会でも超党派の議員連盟が結成され、厚生労働省が全国調査に取り組みはじめています。勉強会では、国賠訴訟の弁護団からの報告や各地の取り組み状況の交流、厚生労働省の担当者からの報告などがあり、大変勉強になりました。

徳島県も相談窓口を設置しましたが、県内での実態も明らかにし、被害者への謝罪と救済が一刻も早く行われるように取り組まなければと、思いを強くしました。

勉強会が終わって、衆議院会館を出たとたん、大勢の人々が歩道にずらりと並び、「安倍内閣は総辞職」「安倍9条改憲NO!」と、抗議の声を上げていました。

どこまで続いているのかわからないほど、ぐるっと国会周辺を取り囲むように様々な団体の幟旗やプラカードが並んでいて、市民連合を名乗る青年が壇上に上がって「政治を変えるのは私たち一人一人の声です!」と訴えているところでした。お経を唱えながら太鼓をたたいているお坊さんの集団には驚きましたが、やっぱり都会は規模が違うなあと思うと同時に、こちらまで元気をもらった気分になったひとときでした。

11日、帰りの飛行機から雲一つかかっていない富士山を見ることができました。

日本共産党の地方議員のみなさんと 真ん中は、高橋千鶴子衆議院議員。(高橋議員の投稿からいただきました)

 

帰りの飛行機から見た富士山