8月3日(月)、県議会の総務委員会のみなさんが佐那河内村の古民家改修の視察に来られたので、私も参加してきました。
島津さんという建築家の若いご夫婦の家で、わが家から歩いて行ける距離のご近所です。 築100年以上の家ですが、古民家の風貌を保ちながら、最新の技術で耐震補強もしっかりとされているとのことでした。 実際に屋内も見せていただきましたが、畳の間を土間に改装する際も、地元の土を入れてたたいてつくられた床、床板再利用のテーブルなど、昔からの技術を使って、また廃材も再利用して工夫されていることがよくわかりました。 村役場の担当者の方の話では、古民家改修で移住を希望される若い方は、地域の行事や人間関係、自治会の活動など、都会の若い人がいやがりそうな「めんどう」なことを、むしろ望んで体験したいと考える人が多いとのことでした。… 地域に溶け込んで起業し、生活する。こういった若い方が移住してくれることは地域にとっても大きな活性化となりますね。
島津さんは、佐那河内村に移住を決めた理由を、建築家として古民家改修を手がけていて、自分もいつかは自然豊かな地域で古民家に住みたいと思っていたこと、お連れ合いも「田舎暮らし」を希望されていた上に支援制度があったこと、何より、「ここからの眺めが気に入って」と言われていました。 同じ地域に住む私にとっても、とてもうれしいお話でした。
佐那河内村には、今後も古民家改修で移住される方があるとのこと。自然豊かなこの村ならではの取り組みが成功することを願っています。
そのためにも、村の自然環境や農業をだめにしてしまう「大型ゴミ処理施設」の建設は止めなくてはいけませんね。
(最初の写真は、島津さん宅の改修についての記事を掲載していた徳島新聞から引用しました)
天井は、もとのまま。最新の技術で洗浄しただけだとのことですが、まるで、新しくつくりかえたようです。
この家は、石の上に柱を乗せているため、耐震性に問題があるとのこと。
古民家の雰囲気を壊さない耐震補強ということで選ばれたのが、壁の補強で耐震性を向上させる方法。壁にボードを打ち付けています。