8月10日(月)、県議団で、先月の台風11号で浸水被害があった那賀川流域の調査に入りました。大沢町議、新居町議に案内していただきました。参議院比例予定候補の春名なおあき元衆議院議員も駆けつけてくれました。
木頭地区、鷲敷地区の被災地の様子を見、被災者の方のお話を聞きました。那賀町木頭支所と那賀町役場では聞き取りと懇談を行い、県や国への要望もお聞きしました。
木頭の浸水被害は、四国電力の小見野々ダムの堆砂で起こる河床上昇が主な原因です。県と四国電力に堆砂の除去をしっかりしてほしいと要望しているのに、県も四国電力も見舞いにも来ないと、大沢町議は怒り心頭です。
町営住宅は二度の水害で一部を残して閉鎖されました。町営住宅近くにお住まいの方は、自宅がダム建設で立ち退きになった方たちです。替代地として提供された土地なのに、ダムのために何度も浸水被害に遭われ、「とにかく安心して住めるようにしてほしい」とおっしゃっておられました。
鷲敷地区も、昨年に続いての浸水被害。この地域は、昨年、豪雨の際の長安口ダムの調整放流が問題となりました。放流量を増やすために放流口を増やす大がかりな工事が行われていますが、完成までかなりの年月がかかるそうです。ここでも堆砂による河床上昇がかなり進んでいます。
林業の衰退で山林の保全状態が悪くなり、土砂が流れやすくなっている上に、ダムという巨大な人工物をつくったがために起こる堆砂。温暖化で豪雨が繰り返し起こる気象状況と相まって、繰り返し起こる災害。被害は深刻です。
県は、「昨年とは被災規模が違う」と切り捨てましたが、規模の問題ではないでしょう!?
春名なおあき参議院比例予定候補は、「昨年と今年。連続した被害ととらえ、県も被災者支援をしっかりと行うべきだ。みなさんの声を必ず県に届けます。」と、被災者と町に約束しました。私たち県議団は、7月26日に、県に対して被災者支援を行うよう、申し入れを行っていますが、今回の調査をもとに、さらに取り組みを強め、一人一人の被災者に寄り添う県政への転換めざし、頑張ります。